赤松の野郎がクソしょげてやがった

リョーだ

さっき三浦と上野で飯食ってた

食い終わって外出たら富士にいたころよくやりやってた魔術師(マジシャン)の赤松とたまたま会った

俺は一瞬気づかなかったがな

野郎が俺と目があって気まずそうにしやがったからよく見たら直ぐに思い出した

赤松の野郎だってな

ただ俺らとやりあってたころのマジシャンの赤松なんかじゃなかった

ドレッド野郎だったのに七三分けみてーなクソ頭になってやがったしスーツなんて着てやがった

土曜日まで仕事かよ つーかあのクソ野郎が就職できるなんてどんな世の中だっつー話だ

赤松の野郎クソ上司に怒られながら東京の空気に飲み込まれたクソ真面目な営業マンみてーになってやがった

いっしょに隣にいるガリのくせしやがって偉そーに説教垂れてるハゲにペコペコしてやがった

信じらんねーぜ 双子の弟かドッペルゲンガーかと思ったくらいだ

あの赤松がクソガリチビのハゲ野郎に頭下げてやがった すみません気をつけますつってな

頭にきた俺はそのクソハゲをボコしてやった

赤松のためなんかじゃねー

あの野郎とは何度も殺し合いをしてっからな

あのクソがどうなろーがおれの知ったことか

ただあのハゲは絶対に許せねーって本能が叫んじまった

ハゲをボコしてたら赤松の野郎が俺に土下座してきた

何が起こったかわからなかったぜ

すみません見逃してくださいすみませんつってな

マジで殺してやろーかと思ったがこんな赤松殴る気すらおきなかった

このクソをあれ以上見たくなかったからな

赤松の顔面に唾かけてその場を後にした

本当は後ろから殴りかかってきて欲しかった あの頃みてーに殺し合いたかったからな

あの野郎は俺には一度も勝てなかったけど目があったらソッコーで殴りかかってくる野郎だったからな

最後に野郎にあったのは三代目撲滅苦楽舞の最後の俺の誕生祭の日だから三ヶ月半前だ

たった百日くれーじゃねーか

百日で人はあんなにも変わっちまうのか?

藤堂達四代目、マジシャン、パラダイス、それに梶岡、俺以外のやつらはどんどん変わっちまうのか?

アメ横を歩きながらそんなことを考えてると黒人のデカブツと肩がぶつかった

もう誰でもよかったからな

その黒人、二度と立てねーようにぶちのめしてやった

三浦に止められなかったらアイツ死んでただろーな

クソが

気分わりー